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地球と太陽の位置関係と季節

地球は、太陽のまわりをまわっています。季節によって太陽の高さがかわったり、気温がかわったりすることと関係がるのでしょうか?

地球の動きはどうなっているのでしょうか?

  地球は、自分で回転しながら太陽のまわりを回っています。
 
自転(じてん) 公転(こうてん)
自転(じてん)
地球は、北極と南極をむすぶ線(=地軸)を中心にして、1日にひとまわりしています。これを自転といいます。
公転(こうてん)
地球は自転しながら、太陽のまわりを1年でひとまわりしています。このことを公転といいます。
 
  地球の動きと二十四節季(せっき)
地球は毎年、一年で同じ日にほぼ同じ場所を通ります。すなわち、夏至(げし)も冬至(とうじ)もだいたい同じ日になります。暑くなるころも寒くなるころもだいたい同じ日になるわけです。
季節の移り変わりを知るために、太陽が地球を一周する時間を24等分したものを「二十四節季」と呼び、それぞれに、その時期の言葉をあてて、季節をあらわしました。
 

季節と太陽の高さ

  地球がかたむいて太陽を回っているので、日本では太陽のあたりかたが変化してきます。

夏至(げし)のころ
 
夏至のころの太陽の高さ 夏至のころの昼夜の長さ
日本では、太陽の高さがいちばん高くなります。
東京付近では、約78°(12時ごろ)の高さになります。
北極が太陽の方向にかたむいて、光が北半球に多くあたるので、昼間の時間が長くなります。北極では一日中、太陽がかがやきます。
 
  春分と秋分のころ
 
春分と秋分のころの太陽の高さ 春分と秋分のころの昼夜の長さ
東京付近では、約55°(12時ごろ)の高さになります。 地球の真横から太陽があたるので、昼と夜の時間がほぼ同じになります。
 
  冬至(とうじ)のころ
 
冬至のころの太陽の高さ 冬至のころの昼夜の長さ
日本では、太陽の高さがいちばん低くなります。
東京付近では、約32°(12時ごろ)の高さになります。
北極が太陽と反対方向にかたむいて、光が北半球にあたらないので、昼間の時間が短くなります。北極では一日中、太陽が昇りません。
 

太陽の高さと気温

 
太陽のあたる角度 太陽のあたる角度で地面のあたたまり方が変わります。

赤い光:太陽の高さが高いと地面にあたる光の量が多くなります。赤い光の本数が多い。
黄色い光:太陽の高さが低いと地面にあたる光の量が少なくなります。黄色い光の本数は少ない。

太陽が高いと光がたくさんあたるので、よくあたたまります。
夏至の日は、太陽の高さも高いし昼間も長いので気温が高くなります。
太陽のあたる角度 太陽の高さと気温の実験
密封できる容器に水を入れ温度計を差し込みます。
片方を太陽光線と直角に当たるように傾け、もう片方を太陽光線と水平になるように傾けておきます。しばらく太陽光線にあててから温度を測ると、直角に当てた方が温度が高くなります。このように太陽光線を一杯に受けた方が暖まりやすいのです。太陽の高さが高くて昼の時間が長い夏の方が暖かくなります。
 

文: 川崎市青少年科学館 成川秀幸
最終更新日:2008年4月25日

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